昭和の古きよき時代の残照が広がる「昭和の町」豊後高田市。
また、この町に新たな観光資源を見出すためにつくられた「恋叶ロード」。
古くから自然豊かな地域なので、こういったものをフルに活用することで、今後の豊後高田市の観光産業の一役を担っていくでしょうね。
特に県外から初めて訪れる方にとっては、地理的なものも含めての不安材料のひとつになると思うのですが、今回はできるだけ詳しく説明させていただきます。
まず、「恋叶ロード」の位置づけは、豊後高田市の中心部から、長崎鼻までの国道213号線に広がる約20km区間のことを言います。
周防灘に面する豊後高田市の国道沿いを、観光資源として活用してると思っていいただければいいのではと思います。
国道213号線は宇佐市を起点として、国東半島を一周して別府市の手前に位置する日出町までの国道ですが、昔から周防灘、豊後水道に面した海岸線のドライブコースとしても人気がありました。
実際には特別な位置づけはこれまでになかったのですが、道の駅や地域に特化した温泉施設、キャンプ場や海水浴場などの整備が徐々にすすんでいき、現在では多くの観光客を呼び込んでいます。
古くからある国宝級のお寺や神社も根強い人気もありますね。特に手塚治さんの「火の鳥」で一躍有名になった両子寺の「馬頭観音」。
また、石仏文化など歴史的遺産の価値も高く、歴史に興味がある方にとっては魅力的な地域ですね。
恋叶ロード、豊後高田市を走る
さて、この「恋叶ロード」を豊後高田市の中心街から国道213号線を国東市に向けて走り出します。今回は、昭和の町を訪ねたのちに向かいました。
一連の流れで、昭和の町(昭和ロマン蔵)は、「恋叶ロード」のマップも置かれているので活用されてくださいね。
昭和の町は2~3時間程度で見学できると思うので、時間のある方はそれから「恋叶ロード」にでていくのがいいでしょう。
恋叶ロード、真玉海岸の夕陽と絶景
国道213号線を市街地を抜けて走り出すと、道沿いには随所に恋叶ロードの看板が出ています。
こういうのは分かりやすくありがたいと思いますね。
この写真は真玉海岸付近ですが、この日は風が強く満潮と重なって干潟の状態を見ることはできませんでした。
写真の左側の海の近くに櫓を組んだようなものがありますが、「ここにのぼって写真をとりなさいよ」という意味で建てられたみたいですね。
天候はそんなに悪くはなかったのですが、自然が相手ですのでそう簡単には見させてはくれません。
今回は私が調べてこなかったことが原因ですが、このすばらしい夕日が見れるのは、月に1度ぐらいのペースなので難しいですね。
もちろん時間帯も悪かったのですが、夕陽は天気が良ければ日没前に来ると見られますが、干潟と夕陽が重なってこのような風景が見れる日は年間を通してそう多くはありません。
ネットで検索すると、この恋叶ロードに関しての記事は多く、いつ来ても見られるようなことを書いている方もいますが、これは大きな間違いです。
それではいつ来たら見られるのか、ということですが、日没と周防灘の潮の情報を併せてとる必要があります。
豊後高田市の公式観光サイトではこの時間帯の情報を掲示してありますので、詳しくはこちらへアクセスしてください。☟☟☟

それともうひとつ、こういった海岸線の夕陽や日の出に関しては、風が強い日も駄目です。
やはり風がなく海が凪ぎの状態でなければ最高の情景に出会うことは難しいとされています。
せっかくのデートや観光のドライブに来ても、天候や時間帯、また自然現象の情報がわからなかったら台無しです。できれば調べてからお出かけくださいね。
通常であればこの真玉海岸付近はこういった状態です。
さて、真玉海岸付近から車を走らせること10分、「粟嶋社」がある粟嶋公園へと到着します。
豊後高田市の国道213号線は海岸線に沿ってアップダウンが続く道路が多く、カーブやトンネルも多いですね。
国道としての幅員は広く、車が止められる路肩も多いので、思ったよりも走りやすいというのが印象です。
恋叶ロード、粟嶋社と粟嶋公園
この看板の手前約50mのところに粟嶋神社に行く道路がありますが、乗用車1台が通れる狭い道路なので、オススメはしません。
少し歩くようにはなりますが、公園駐車場に止めて行くのがベストだと思います。
粟嶋公園の駐車スペースは約40台、粟嶋社の駐車場は3~4台が限度ですね。
公園駐車場の横には、カフェ「結」と併設したおみやげ店もあり、トイレも設置されています。
写真に少し映っていますが、レストラン奥の高台には木製の遊戯施設もあり、子ども連れの方にはいいですよ。
また、公園内の周防灘を見渡せるところには、モニュメントも設置されており、人気があるそうですね。
粟嶋公園のモニュメントのテーマは「結」、恋愛成就の象徴となっています。
少しキャッチフレーズを借りると「ハートの形の様にも無限の形のようにも見えるこのモニュメントの前で、縁結びのお願いをしてみるのはいかがですか!?モニュメントの中央にある球体の上に、カップルでお揃いのリングやコインなどを置いてお願いごとをすると、ずーっと一緒にいられるんだとか♡ ここでプロポーズするのもありかも!
となっています。
景色は最高ですよ、周防灘を一望できる高台に面しているためいい写真が撮れます。
さて、このモニュメントを通り過ぎて粟嶋社へと向かいます。
社に向かう歩道の入り口にこういった鳥居が設置されています。
この社をくぐり海岸の方へ歩いて行くと、粟嶋社に直接行く道路に出ますが、参道を下っていくともうひとつモニュメントが設置されています。
ここに設置されているモニュメントのテーマは「縁(えにし)」です。
見てのとおり愛鍵を掛ける場所があり、売店で購入し、愛を誓い合い、鍵掛けを行ってくださいね。
不思議なことにここにも「恋人の聖地」のプレートがありません。
長崎鼻にあるとのことですが、鍵掛けがあるのだから、ここでもいいのではと思うのですが、何か意味するところがあるのでしょう。
よくわからん!?
モニュメントを過ぎてさらに海岸に下っていくと粟嶋社が見えてきます。
ここから社に降りていく階段は急な勾配になっているので注意してくださいね。
さて、社に到着するとこの日は最悪の日でした。
風は強いし、満潮状態で波も荒く、社全体を見渡せるところまで行くことができずに、打ち寄せる海水をよけながらの写真撮影になってしまいました。
一歩間違えればびしょ濡れですよ、最悪ですね!
これもけっこう貴重な写真ですが、今日はよほど運に見放されているような気がします。
通常であればこういった写真が撮れるはずでした。
粟嶋社の祭神は「大国主命」と「少彦名命」、創建は寛永2年(1625)とされています。
この2人が祀られているとなれば出雲大社と同じで「縁結びの神様」となるのでしょう。
拝殿のところには願い石と題して、初穂料2個200円と書いています。
まず、御賽銭を納めて拝礼し、初穂料200円を払い石をいただき、海岸にある窪んだ岩の中に投げ込み、入ると願い事が叶うということで、宮崎の「鵜戸神宮」にも同じことがおこなわれています。
でもね、満潮時に来てもそのくぼみの石なんて海中の中ですよ。
ましては、すごい勢いで海水が打ち寄せているので、社殿に向かって拝礼をするどころではありません。
長居をすると危険だと思い写真を撮ってすぐに退散でした。
しかし、こういう状態もけっこうスリルがあっていいですね・・・!
さて、粟嶋公園の高台から見る夕陽も素晴らしいものがあります。
真玉海岸から粟嶋公園は夕陽100選にも選ばれており、この「恋叶ロード」は夕方に来るべき観光地かもしれませんね。
長崎鼻に広がるリゾート施設とアートの世界
さて、粟嶋公園を後にして、一路、長崎鼻へと向かいます。
ここから時間にして15分ほどですが、相変わらず海岸線のアップダウンが続く道を走っていきます。
国道213号線から長崎鼻に入る入口の交差点は信号はなく、どちらかというと路地に入るようなところなので意外とわかりずらいですね。
看板は出ていますが、油断していると通り過ぎてしまいます。
もう少し”ここから曲がるんだよ”、というデカい看板が欲しいですね。(個人的要望です。)
マップを見ていただければわかると思いますが、長崎鼻はリゾートキャンプ場の位置づけですね。
アートの岬・花の岬としても有名で、四季を通じて色々なイベントも開催されいます。
キャンプ場もバンガローやロッジ、オートキャンプ、新たに設置されたトレーラーハウスなど、自分に合ったスタイルの宿泊ができ、施設関係も充実しているのでおススメのキャンプ場ですね。
また、花のアートと題して春には「菜の花」、夏には「ひまわり」、秋には「コスモス」が咲き乱れ、訪れた人たちを魅了してくれますよ。
駐車場に車を止めて、少し歩いて行くと、右手に管理棟があります。
大分「恋人の聖地」、恋叶ロード
ここですよ、ここにありました「恋人の聖地」!!
絶景! 周防灘の青い海、さすが国東半島のリゾート地ですね。
この長崎鼻のキャッチフレーズは「五感リゾート」、「見る」「聞く」「触れる」「香る」「食べる」がテーマで大自然が楽しめるリゾート地です。
国東半島観光の拠点としても十分に使えます。
敷地も広いし、のんびり、ゆったりと過ごせる場所ですね。
まとめ、恋叶ロード、豊後高田市に広がる恋人の聖地
さて最後に、豊後高田市公式チャンネルに恋叶ロードの観光PR動画を載せておきます。
このブログで紹介した場所がすべて出てきますが、動画のような素敵な恋の出会いもいいですね!
タイトルは「恋叶ロードの日」、よかったらご覧ください。
大分県豊後高田市が展開する観光資源「昭和の町」、そして「恋叶ロード」、起点は昭和の町にあります。
絶景・レトロ・温泉と一日中楽しめる観光地であり、四季を通じてそれぞれの色をもった情景を醸し出してくれます。
国東半島の観光は歴史的遺産をはじめ、海産物や大自然の景観、そしてトレンド的な要素を見出そうとしている努力が徐々に実っているのではないかと感じました。
是非、一度この豊後高田市の五感を体験していただければと思います。
またご機会があればお寄りいただければ幸いです。今日は最後までお読みいただきありがとうございました。
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