関門海峡下関グルメと絶景の旅、をテーマに今回山口県下関市を旅していきますね。
下関市と言えば、フグで有名ですが他の新鮮な海産物も豊富に水揚げされる港として有名です。
海峡を一望でき、遠くは豊後水道まで見渡せる火の山公園、また、新鮮な海産物をとことん味わえる唐戸市場、そして最後に関門海峡を360度見渡せる海峡ゆめタワーに鎮座する絶景の恋人の聖地を巡っていきますね。
この下関市は古くから海上交通の要として栄えてきました。それがゆえに戦いの歴史も数多く残されている古戦場も多くあります。
また、海峡を挟んだ門司港と同様に、古くから海外からの貿易港としても栄えた街でもあります。
歴史的建造物も数多く残されている下関市ですが、今回はいま話題になっている観光スポットを中心にご紹介していきます。
爆発的な人気を誇る「唐戸市場」馬関街
「火の山公園」の絶景を楽しんだ後は、爆発的な人気になっている「唐戸市場」を訪ねて行きます。
唐戸市場、駐車場の入り方と営業時間
●基本情報
唐戸市場馬関街営業時間
毎週 金・土 10時~15時、日祭日 8時~15時
一般問い合わせTEL 083-231-0001
※2020年3月6日よりコロナウィルスの感染拡大のため、営業を自粛していましたが、現在は日祭日は上記の時間で営業しています。
ただし、市場内での飲食はいまだに禁止されており、屋上芝生広場および市場前の海峡ボートウィークの利用となります。
ここは今、恐ろしいほどの人気を博していて、休日や祭日は午前11時ぐらいまでに入らなければ、駐車場に入るだけでも2時間ぐらいは待たされることがあり、付近のコインパーキングも満車状態が続き、国道9号線の交差点から端を発した渋滞は上下線とも大渋滞が続いています。
今回、唐戸市場に到着したのは午前10時30分ぐらいだったので、渋滞もなく駐車場に入ることができました。
昼ぐらいに到着予定の場合は、ほぼ渋滞しているので、9号線を小月方面から左折で入ると入りやすいですね。
しかしこの時間でもほぼ満車状態だったので、運が良かったのかもしれません。
唐戸市場馬関街のグルメ選び、海鮮丼と寿司
最上階の隅に車を止めて、エレベーターで1階の市場入口まで降りて自動ドアの扉が開くと、目の前に「馬関街」が広がり、圧倒的な人の多さと熱気に驚きます。
正直、市場に入った途端驚きのあまり足が止まってしまいました。
この時間で、もうこれだけのお客さんがいるとは、本当にすごい場所です。
今回はこれ目当てです。「海鮮丼」と「お寿司」、ここに来てこれを食べなければ話が始まりません。市場内にはどれだけのお店があるのかははっきりとはわかりませんが、ざっと見ただけでも20軒以上のお店が犇めきあっています。
海鮮丼は1000円から1300円ぐらいで売られています。
お寿司もこの写真を見ていただければわかりますが、安いですね。ネタはもちろん新鮮そのもの、文句のつけようがありません。
また、大トロも400円から500円で買うことができます。海鮮丼の中にも大トロが一枚入っています。
11時前でこの状態ですからね、選ぶだけでも大変です。負けてはいられないと一軒一軒見て回り、40分ぐらいかけて食べたいものをゲットしました。
海鮮丼やお寿司のほかにもふぐ汁やてんぷら類、また飲料水もすべてこの中で揃うのでありがたいですね。しいて言えばどの店で買うか、これが一番迷うところです。
さて、食べる物を買ったらどこで食べるか、ですが、所定の場所はこの唐戸市場には存在しません。
上記の画像のように、天気が良ければ唐戸市場の裏手にある「海峡ボートウィーク」がオススメです。
基本的にどこでも自由に食べることができますが、一番奥まで行き、海岸線に出て食べる方が一番多いのですが、これだけ人が多いとゆっくり座って食べる場所を見つけるのも苦労します。
こういう景色を見ながら食べるのもおつなものです。この日は天気も良く気温も上がってきたので、外で食べました。
雨の日のことを考えると大変ですね。市場内にはそんなに食べる場所が確保されていないのが現状です。
天気のいい日を狙っていくのがベストですね。
ネタはすべて新鮮、大トロ中トロはとろけます。これだけ買っても2000円ちょっと、内容を考えると激安だと思います。とてもおいしくいただきました。
■唐戸市場の回転寿司、開店前からの行列!
唐戸市場の2階にはいくつかのお店もあります。ここも人気で開店前から行列ができていました。
また、2階から市場内を撮ってみましたが、11時前でこの賑わいです。
昼になるとどうなるんだろうと心配になるぐらい、お客さんがうなぎのぼりで増えていきます。
唐戸市場の横にあるカモンワーフのグルメ街
さて、おいしい海鮮丼とお寿司をいただいた後は、唐戸市場を出て横にある「カモンワーフ」を覗いて見ました。
1階から2階までお土産屋さんやいろいろなお店が入っており、どのお店もおいしそうで、ここでも迷ってしまいますね。
正直、あまり可愛いわけではありませんが、カモンワーフの前にこういう置物がありました。
みなさんこれをバックに写真を撮られる方が多く、関門海峡を背にして記念撮影もいいかもしれません。
カモンワーフも含めて、唐戸市場はいま絶大な人気を誇っています。12時前には市場の駐車場を出ましたが、国道9号線は唐戸市場に入る車で上下線とも大渋滞でした。
周辺駐車場も含めて、かなりの台数が止められるとは思うのですが、休日や祭日の日は11時前後がタイムリミットのような気がします。
唐戸市場にお越しの際は、できるだけ早くいかれた方がいいですね。昼過ぎからでは駐車場に入ることもできないかもしれません。
唐戸市場、下関市の周辺観光
さて、おいしい海産物を味わった後は、下関市の周辺観光ということで、今回は「海峡ゆめタワー」と「火の山公園」を訪ねてみます。
どちらも関門海峡が見渡せる下関の絶景スポットですが、タワーの展望室から見る関門海峡と山の上から見る風景は全く違いますね。
また、海峡ゆめタワーの中には「恋人の聖地」もあるということなので、まずはここから行ってみます。
下関周辺観光、海峡ゆめタワーからの展望
さて、唐戸市場を後にして「海峡ゆめタワー」に向かいます。
5分もあれば到着しますが、ここも周辺駐車場も含めてかなりの台数が止められます。今回はタワーの真下にある立体駐車場に車を止めて行きました。
タワーの高さ、153m、最上階(30階)の展望室は143mあり、立体駐車場からエレベーターで4階に上がり、一度外に出るとタワーの入り口があります。
料金は写真にも写ってる通り、大人600円・小人300円です。門司港レトロの展望室は確か300円ぐらいだったので少し高いですね。
海峡ゆめタワーからの展望
展望室まではここからシースルーエレベーターで約70秒、日本の中でもこの海峡ゆめタワーは高い方なので、展望室からは海峡一円の360度のパノラマが広がります。
最上階の展望室はこんな感じです。360度一気に見渡せるわけにはいきませんが、ゆっくり歩きながら一周して見るタイプですね。
ただ、鉄骨が邪魔をして、また窓も意外と小さく、思うように景色が望めないのが現実です。
これも安全のためでしょうから仕方がないのかもしれません。
やはり高さがある分景色は良好で、火の山公園と同じく、海峡はもちろん北九州市街から瀬戸内に抜ける海を見ることができます。
ここから見る夜景も情緒があります。特に関門橋のライトアップ時には、暗闇に橋が浮かび上がるように見えて、とても素敵ですね。
海峡ゆめタワー、恋人の聖地!
さて、この海峡ゆめタワーの中に「恋人の聖地」があります。
最上階(30階)の展望室で景色を眺めた後は、階段で29階に降ります。
ここはレストランの入り口になっていて、天空のカフェ・レストラン「ティアラ」があります。海峡の素敵な景色を眺めながら食事を楽しめます。
さらに階段を降りて28階に行くと恋人の聖地の展望室があります。
この日はご年配の老夫婦がここで記念撮影をしていましたが、なかなかのものでした。年をとっても愛は不変、ですね。
ここも一周するとわかるのですが、反対側に「縁結び神社」が奉納されておりました。
定番の愛の鍵も自動販売機で売っており、二人で愛を誓いあい鍵を奉納する場所もしっかりと設置されています。
火の山公園、関門海峡を望む下関市の絶景スポット
「火の山」といえば関門海峡や響灘を見渡せる絶景スポットとして有名ですが、歴史的に見ても、この山は古城の伝説が多い場所でもあります。
よく「長門城(ながとのき)」といわれ、今でもいろいろな説の中で、この「火の山」が注視されています。
また、「のろし山」としても有名で、「大内氏」の臣和氣・相良の両族、永和年間には「三崎範龍」、永禄年間には「穂井田元清」・「宍戸隆家」・「坂新五左衛門」らが居城したことなどが、史書に記録されています。
火の山公園へのアクセス
さて、この「火の山」は関門トンネル側から来ると、トンネルを抜けて左に旋回するようになっている道路をに入り、すぐに市道に合流して、高速道路の下をくぐり、小高い山を登っていきます。
ちょうど登り詰めたところに信号があって、そこを左に曲がっていきます。交差点に大きな看板が出ているので一目でわかるはずです。
左に曲がるとすぐに右に登っていく登山道路があるのでそれに入り山頂へと登っていきます。この道は「風波のクロスロード」と名付けられているそうですが、まったく知りませんでした。
海峡側の国道9号線から入る時は、ちょうど関門トンネル人道入口がある交差点(みもすそ川)を山手側に曲がり登っていきます。
こちらからも登り詰めたところに信号が見えてくるので、そこを右折して登山道路に入って行きます。
登山道路を登っていくと、ロープウェイの「火の山駅」が出てきますが、今回はここの駐車場に車を止めて行く事にしました。
ただ、山頂にも少しですが、駐車場がありますが、ここを訪れる方のほとんどが、ロープウェイ駐車場に車を止めて徒歩で山頂公園まで行くみたいですね。
歩くといっても、5分程度で公園に到着するのでここで十分なのではと思います。
また、この駐車場の最上階に車を止めると、関門海峡とは反対側の日本海・響灘方面の景色を望むことができるので、いいのではないでしょうか。
見渡すと「六連島」、猫で有名な「藍島(あいのしま)」、また遠くは、世界遺産で有名な「宗像大社中津宮」が鎮座する「大島」が見えます。
また、下関の街並み、彦島に位置する三菱重工下関造船所、「海峡ゆめタワー」も見ることができ、ここからの景色も素晴らしいですね。
三菱重工下関造船所は、長崎の造船所と違って、主に海上保安庁の巡視船を造っている造船所で有名ですが、現在、韓国または中国との間で問題になっている竹島や尖閣諸島を中心に、海上での国境警備に携わる巡視船が次々と新造されているとのことです。
火の山公園展望台から見る関門海峡の絶景
さて、ロープウェイ火の山駅の最上階に車を止めて出口方面に歩いて行き、駐車場を出て道路を渡ると、最初の写真に見るように火の山公園山頂部の案内板が立っています。そこの階段を登っていくと展望台へと行くことができます。
階段だけではなく、スロープ道路も造られており、車椅子の方をはじめ、階段が苦手な方や障害を持った方にも展望台に行けるように配慮がなされています。
火の山公園山頂部には、大きく分けて2ヶ所の展望スポットがあります。
階段を登って行き右側の突き出た展望所がひとつと、テレビ塔側の階段を登って行き、歩道を歩いて行くとバスの回転所があり、その向こうに大きな展望所が造られています。
360度パノラマビューとはいきませんが、ほぼ180度の景色を楽しむことができます。
眼下に見える関門海峡と北九州市門司港の街並み、門司港レトロも正面に見渡すことができます。
また、遠くは瀬戸内豊後水道に抜ける大海原、海峡沿いを右に目を向けると小倉・八幡の街並み、そして帆柱山系の代表でもある、恋人の聖地と日本新三大夜景にも選ばれた皿倉山も一望することができます。
公園内にはトイレも完備されており、困ることはないでしょう。案内板には「回転展望台」があるのですが、現在は取り壊されており景色を望めるのは上記に記したこの2ヶ所ですね。
公園の奥に行くと「下関要塞火の山砲台跡」があり、この砲台を見ると思い浮かぶのが、「馬関戦争」ですね。
ご存知の方もいると思いますが、文久3年(1863)5月11日未明、海峡に停泊するアメリカ商戦「ペンプローグ号」への砲撃をもつてその幕が切って落とされました。
翌、元治元年8月のイギリス・アメリカ・フランス・オランダと四国連合艦隊(長州藩)との交戦に至るまで、関門海峡は6回にわたって砲煙の海と化しました。
そういえば瀬戸内海で見つかった戦艦大和の徹甲弾が公園内に展示されていました。
重さ1700kg もある世界最大の砲弾です。呉の「大和ミュージアム」に行けば見れるのですが、ここで本物が見れるとは思いませんでしたね。
また、中世では源平合戦の最終決戦地となった場所でもあり、古代からこの関門海峡の歴史は戦いの歴史でもあり、それだけ重要視されていた場所でもあったわけです。
まとめ、唐戸市場の営業時間と駐車場、周辺観光
絶大な人気を誇る「唐戸市場」、また、絶景が体感できる「火の山公園」、そして恋人の聖地としても有名な「海峡ゆめタワー」、他にも見どころはいくつかあります。
例えば「高杉晋作終焉の地」、耳なし芳一で有名な「赤間神宮」、日清講和条約が締結された会場でもある「史蹟春帆楼(しゅんぱんろう)」、また、門司港同様、貿易の街でもあったので、レトロな建物が沢山残っています。
最後に関門トンネル人道入口前にある「壇之浦砲台跡」を訪ねました。ここは、公園に駐車場は無く、人道入口の駐車場に車を止めて行かなくてはなりません。
しかし、ここの駐車場は意外と狭く、20台ぐらいしか止められません。
到着すると満車状態だったので列に並んで待っていましたが、一行に開く気配がなく、列の中に車を放置したまま、道を渡り写真を撮りに行きました。
火の山から下りて来た国道9号線の交差点に位置します。
海峡の街「下関」は、古くから歴史の街でもあり、日本を大きく動かした人たちが育った街でした。
また、南風泊漁港を中心として、「ふぐ」に代表される、海産物の宝庫でもあります。
いま、北九州市の門司港と連携をとり、関門トンネルや関門橋を連絡道路として、海峡観光の一躍を担っています。
海峡を挟んで両都市が結びあい、お互いが切磋琢磨することで、多くの観光客を取り込んでいます。外国人観光客の数も多かったですね。
爆発的に人気が出ている海峡観光、是非一度訪ねて見てくださいね。
また、ご機会があればお寄りいただければ幸いです。今日は最後までお読みくださりありがとうございます。
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